パナソニックのフローリング不具合への対応
私が過去に書いたひとつの記事があります。それは、パナソニック社のフローリング「オーマイティーフロア」の不具合発生と、それを補修してもらったというものでした。
その後、同じような不具合が発生したというかたが何人も私のページを訪れてコメントを残していかれました。そして最近、とても気になるご相談がありました。といっても、私は相談機関ではないので、お聞きするだけになるのではありますが。(以下、Aさんに許可をいただいて掲載しています)
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その方、Aさんのお宅にも、同じように床が剥がれるという現象がおきました。14年前に新築した当時の工務店は無くなっていて、Aさんは単独でP社に相談するしかありませんでした。
(びっくりするような写真ですね。表面全部といっていいほど端が浮いています。この上で生活などできませんよね)
パナソニック社の担当者は、大阪からAさんのお家にやってきました。が、書面を読みあげただけで、該当箇所を見ることもなく帰ってしまったのです。
p社の言い分としては、商品の保証は2年とカタログに明記してあり、14年たっているのだから有償修理です、というものでした。
Aさんは他にも相談をしました。
消費者相談センター:リコールの届けが無い事を確認してくれただけ
住宅紛争処理相談センター:「難しいと思います。裁判して争うしかないですね。」
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ここで調べてみたのですが、世の中には「製造物責任法」というものがあります。
第一条:この法律は、製造物の欠陥により人の生命、身体又は財産に係る被害が生じた場合における製造業者等の損害賠償の責任について定めることにより、被害者の保護を図り、もって国民生活の安定向上と国民経済の健全な発展に寄与することを目的とする。
もっとも、これも引き渡しから10年の時効があるので今回の事例の役には立たないのですが、それでもめくれ上がった床が足の裏を傷つけるおそれがあるわけなので、保証を2年と主張するP社に対し、10年未満であれば主張できたのではないかという悔しさが残ります。
もしブログをご覧いただいたかたのなかで、「自分はそのときそうした」とか「こうすればいい」というアドバイスができるかたがあればご連絡をいただけたら助かります。
それにしてもこの松下電器産業の創業者、松下幸之助氏がこの状況を見たら何というでしょう。日ごろのクレームに対してでさえ、「クレームを言ってくれるのはいいお客様。期待しているから怒りを伝えてくれるのであって、期待しないなら何も言わないで去っていくのだから。クレームの声は大事にしなければいけない」という方だったと聞いています。私も遥か昔にはP社グループの末端で働いていたので幸之助氏の残した言葉を毎日の朝礼で聞いていたのですが、ほんと、時代が変わってしまったことを感じます。
時代は変われども精神は変わらず・・・というわけにはいかないのでしょうか。