みやびの猫と建物ときどき日記

愛媛県に住む二級建築士兼インテリアコーディネーター、そしてヘリテージマネージャー(歴史的建造物保全活用資格者)です。気になった建物、好きなインテリア、趣味(箏と読書)、そしてうちの5匹の猫たちをご覧いただけたらと思います。

ヘリテージ終了 久万高原の家1

ヘリテージマネージャーの資格がとれました

ヘリテージマネージャーの60時間の講習を終え、ようやく資格を取得することができました。終わって見れば、あっという間でした。しっかりと勉強のできた、貴重な日々でした。

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(終了証と記念品の檜のバインダーとかえるまたの写真立て)

最後の講習では、ひとりひとりが「わたしが見つけた文化財」というテーマで、発表をしました。私は久万高原町の築85年の家のことについて書きました。

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そもそも、この家に興味を持ったのは、2階のこの床の間でした。

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下の方に開いている穴をちんくぐりの形がいいなと思いました。普通は四角だったり八角形だったりしますが、この家のものは、曲線をちょっと使っています。

ちんくぐり

ちんくぐりって何?というかたもいらっしゃることでしょうが、ちん=狆です。日本原産の愛玩犬で、絹のような美しい毛並みと、愛くるしい表情を持っています。抜け毛も体臭も少なく、頭が良くて性格は穏やか、運動量も少なくて良いというので室内犬として人気があります。この小さな犬がくぐれるくらいの穴、ということで、ちんくぐりという名前がついたと言われています。でも実際には、この穴は光を入れるためのものであって、狆をくぐらせるためのものではありません。

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不思議な天井の造作

そしてもう一つ、床の間の天井に驚いたのでした。

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何で放射状なんでしょう?この造作、面倒ですよね(^_^;)

何かの意図、意味がある図形なんだろうか?と考えて、思いついたのは太陽です。後光が射すように、広がっているじゃありませんか。建築当初からの青い色の壁は空または海とすれば、何とも神々しいような気がしませんか?

このお家の宗教は神道です。となれば、この私の説、なかなか信ぴょう性があるように思うのですが・・・。

というところから、このお家について調べてみたいと思ったのでした。売却希望だったこの家に買い手が現れ、お客様も快く協力していただけることになりました。

 

笑って! 古民家再生 失敗したけど、どうにかなった! ?

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古民家カフェ&レストラン

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